クロエショルダーバッグ一覧
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null と、急に快活にいった。 「そうですか。そういわれれば、どこか似ているかも知れませんが」  徹はたばこの煙を深く吸いこんだ。 「どこかどころじゃありませんよ。似すぎていますよ」 「そんなに似ていますかねえ」  徹は気が気でなかった。 「そういえば、弟の達哉がいってましたよ。昨日、母とそっくりの娘さんに出会ったとね。ぼくは別に気にもとめなかったんですが、もしかしたら、あなたの妹さんと会ったんじゃないかなあ」 「さあ。似た人間は世界に三人いるそうですから……」  苦しまぎれに徹はいった。 「妹さんは、札幌に住んでいられるのですか」 「いや、旭川です。すみません。ちょっと急ぎますので……」 「気を悪くなさいましたか。でも、ぼくにはすごく気になることがあるものですから」  その言葉に、徹は行きかけようとした足をとめた。 「気になること?」 「いや、あ、弟が来ました。あいつには妹さんのことは黙っててください。あいつにはちょっと……」  近よって来た達哉が、徹を見て立ちどまり、黙礼した。 「おそかったね、達哉」 「うん、でも、まだ二分あるよ」