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2015-02-05 15:23    リボン結び方
 入港して来るラボリュー号とすれ違った内航の小さな石炭船は、数人の乗組が甲板に出て来て、大声で何か叫びながら手を振りまわす。  操舵室で自ら舵輪を握っていた白い髯の船長が、窓から上半身を乗り出すと、赤い口の中を見せて何か頻りに怒鳴っている。  小さな石炭船は、全員が興奮し切っていた。  白い蒸気が断続して空に昇って、汽笛が鳴り続ける。  市役所か何かだろう、巨きな建物のそばから花火が打ちあげられて、高い空で白い煙が弾けると、ポンポン音が聞こえて来た。  ラボリュー号はアレキサンドリア港の外側にある防波堤を越えると、速力を落として港の中央を通って、誇らしげに入港して行く。  双眼鏡を借りた山脇船長は、港を眺めた。  港に続く道を少年が走って行く後から、黒い犬が追いかけて行って、追い抜くとそのまま先に立って走り続ける。  中央突堤を中心に、港には大勢の人達が集まっているのが見えた。 「ああ、全員無事に救助されてよかった」  と、山脇船長は思った。 「ドンッ」  と、港内に碇泊していたイギリスの巡洋艦が、最初の一発を撃って、それから何秒間かの間隔で、続けて二十一発の礼砲を撃つ。  アレキサンドリア港内に居た連合国の軍艦が、それぞれ入港して来るラボリュー号に、二十一発ずつ大砲を撃ったのだ。  港は砲声に包まれてしまう。 「ヒョーッ、凄い大歓迎だぞ、驚いたな」  総料理長《シ エ フ》の生田磯吉が隣に並んでいた無線局長の足立に言う。 「けどさ、Uボートに撃沈されて、しかしよく皆こうして無事に、アレキサンドリアまで着いたよな」