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2015-02-05 15:10    二つ折り財布型紙無料
 追手たちは、なかなかおそってこなかった。バルサの攻撃をまって、槍をかいくぐり、懐《ふところ》にとびこむのをねらっているのだ。あるいは、バルサがひとりを攻撃した瞬間に、もうひとりが懐にもぐりこむという手も考えているのだろう。  男たちがバルサの出方《でかた》をまつあいだに、バルサは、彼らの立っている足場をみ、男たちのあいだの距離をはかっていた。バルサの頭のなかには、男たちがとるだろう、さまざまな動きが、あざやかにうかびあがっていた。やがて、それらのざわめきが、潮がひくように、すうっとひいていき、白熱した静けさが心に満ちた……。  バルサが、歩きだした。まるで、友人にむかって歩いていくような、じつに、ふつうの歩き方だった。予想外の出方に、男たちは一瞬とまどったが、ちらりと、たがいの目をみると、左側の男が、短槍がとどかぬ距離をおいて、さっとバルサのうしろにまわりこんだ。  彼は、バルサが仲間を攻撃した一瞬をねらって、背後から刀を投げつけるつもりだった。肉厚の重い刀だ。どこに当たっても致命傷を負わせられるはずだった。  だが、バルサは、背後の男のことなど、まったく気にかけるようすもなく、むぞうさに正面の男の間合にふみこんだ。  バルサが攻撃したとき、背後の男はもちろん、攻撃された正面の男でさえ、なにがおきたのか、まったくわからなかった。ただ、ふいに自分の右膝に熱い痛みを感じただけだった。一瞬ののち、膝の筋《すじ》を切られた激痛に、うめき声をあげて男が川原にひっくりかえったときには、バルサの身体は、さっとわきにとんで、反転しおえていた。  刀を投げそびれた男は、あわてて刀をかまえなおしてバルサにむかいあった。男は、しびれるような恐怖を感じていた。バルサの槍がいつうごいたのか、まったくみえなかったのだ。  バルサがちかづきはじめると、男は、思わず一歩さがった。それで、短槍の間合からは、はずれたはずだった。だから、膝に火箸を刺しこまれたような痛みを感じたとき、男は、あぜんとして膝をみおろし、それから、バルサをみあげた。男は悲鳴もあげられず、川原に、すとんと腰をおとした。男は、まるで目にみえない長い槍に刺されたような気がしていた。  男は戦意を喪失していたが、バルサは刀がとどかない距離をおいて男のわきをとおりすぎた。 「なんで、右手の男の右にでて攻撃しなかったんです?」  のんきな声がきこえてきた。顔をあげると、あの逃げていた若者が歩いてくるのがみえた。二十歳をすこしすぎたくらいの、ツルのようにやせこけた背の高い若者だ。ヤクーとヨゴ人の混血児らしい平凡な顔だちだったが、うすい茶色の目がひどく印象的だった。 「片側にでて、一度にひとりずつ相手にすれば……。」  バルサは、足早に若者にちかづくと、その肘をつかんで、くるりと方向転換させた。 「あんた、ばかか。のんびり話しているひまがあったら、すこしでも遠くへ逃げるんだよ。」 「でも、追手は三人だけですよ。みんな、のびてるじゃないですか。」 「最初のひとりは、当て身をくわせただけだ。もうすこししたら、気がつくだろ。」 「え、殺したんじゃないんですか!」  バルサはじろっと、男の顔をみあげた。