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2015-02-05 08:29    miumiu長財布
 出かけていったときと少しもかわらぬ若々しい様子《ようす》で戻《もど》ってきた奇跡《きせき》の青年王リュカを、山国の辛抱《しんぼう》強《づよ》い民人《たみびと》はもろ手をあげて歓迎《かんげい》した。城じゅうに喜びの声と愉《たの》しげな音楽が鳴り響き、半旗《はんき》となってしょぼくれていた紋章《もんしょう》も、山風に高々と誇らしげに翻《ひるがえ》った。  リュカは手早く着替えをし、祝賀《しゅくが》の座《ざ》に赴《おもむ》いた。黒樫《くろかし》の玉座《ぎょくざ》の傍らには、めっきり年を取ったオジロンの姿《すがた》があった。王にのみ許《ゆる》される黄金細工の盃《さかずき》に酒を注いでくれながら、 「ずるいのう、つくづく」  ぶつぶつと呻《うめ》く。 「兄上といい、そなたといい。王らしいことはろくにやっとりもせんどころか、そもそも国にもおらんのに、なぜそう、人気があるのやら」  懐《なつ》かしい小父《おじ》のぼやきに、リュカは思わず破顔《はがん》した。 「辱《かたじけ》ない。それもこれも、小父上や、サンチョや、みなさんのおかげでしょう」  オジロンは下唇をつきだしてリュカを見つめた。 「わかっとるんなら、いい。……鼻をどうした?」 「負傷《ふしょう》しました」  リュカは指先で傷《きず》に触《ふ》れた。痛みはなかったが、うすいかさぶたになっている。ほんの二、三日前に負った傷のようだ。ほんとうは、八年も前の傷だったのだが。 「そんなところまで兄上にそっくりじゃ」  オジロンは苦笑《くしょう》し、咳払《せきばら》いをひとつ、立ち上がった。 「みな、盃を揚《あ》げ、干《ほ》すがよい。我《われ》らが敬愛《けいあい》する国王リュケイロム陛下《へいか》が、再び玉座にお戻りくだされた! なんと喜ばしいことぞ! 神に感謝《かんしゃ》。グランバニアに栄光!」  唱和《しょうわ》する声が響《ひび》き、賑《にぎ》やかに祝宴《しゅくえん》がはじまった。  サンチョとラズーと子供たちが、すぐ脇《わき》の卓《たく》から、にこにことこちらを見つめている。リュカも、微笑《ほほえ》みかえした。  ティミーは拳《こぶし》で涙を拭《ぬぐ》った。  おとうさんは、ぼくを男と見込んで、鍛《きた》えてくれるつもりなんだ。こんなことでくじけてないで、天空の剣を持つ勇者として、恥《は》ずかしくない男の子になんなきゃ。