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null「捕虜だ、と考えて……」  若い巡査はいってしまって、「しまった」という顔をした。 「冗談ではないっ! どこで自分は投降したかっ! わたしはアメリカ人のショット・ウェポンのみならず、数人の地上人から、この地上世界の大要はきき知っている。オーラバトラーは、この世界では開発されていない新兵器である。いいか? わたしは、軍と取り引きをしたいと申し出ている。捕虜扱いにするならば、ガベットゲンガーの所在は話さんし……フッフフフ……! 自分の口を割らせる気になったにしても、それは無理というものだ」 「何をいいたいんだ?」  町田巡査は、青い顔をして、警部と主任とを交互に見て助けを求めたが、上司二人もバーンの剣幕に、からだを堅くするだけだった。 「自分が戻らなければ、ガベットゲンガーは自爆するようにしてある。わかるか? その時は、諸君等は、オーラバトラーの秘密は、何も手に入れられんのだ」  自爆の件は、でまかせであったが、これは利《き》いた。 「ちょっと、町田君。高飛車《たかびしゃ》では失礼じゃないか……。無礼は、許してくれ給《たま》え……ミスター・バーン・バニングス」  警部は、町田巡査の腕をひくと、バーンの前に座りこんで、 「いや、若い者は言葉の使い方を知らんので……。我々、戦後世代でねえ。なんというのかな、戦時体制での敵とか、見知らない者のあつかいができないんだ。許してくれ」  警部は、ペコリと頭をさげた。歳《とし》の功である。 「小銃はお返ししろ。で、案内してもらおうか? 信じさせて下さいよ」 「警部……!」  今度は、主任が、難色を見せたが、警部は、さすがその発言を封じた。 「信じさせる……か……」  バーンは、ショットが初めてアの国に現れた時のことを思い出して、苦笑してしまった。  あの時のラース・ワウの対応も、目の前で展開されているものと似たようなものであったと思う。  ただこの国が違うのは、組織がアの国よりはずっと大きくて、ひとつの城とかその周辺の組織と接点を持つだけでは、物事はすまないということであった。